記憶に残るために

~ ニーズに合うこと ~
私たちの脳は必要ない事を覚えようとはしませんし、逆に忘れようとします。お客様にアピールしたい内容が、ニーズにぴったり合っていて「使えるな・使ってみたい」と思って頂ければ記憶に残りますがそうでないとすぐに忘れ去られます。

「今は必要ない」と脳が判断すると記憶は薄れ、やがて消えてしまいます。これは、脳の構造が忘れるようにできている以上どうしようもありません。でも何とかして覚えておいてもらい、お客様側の状況が変わり、ニーズと一致したときに思い出してもらえるようにしたいのが商売をしている者の人情です。
覚えておいてもらうための仕掛けを考えてみましょう。

●予感を感じさせる何か
今すぐではないけれど「使ってみたい」思うモノはどこか「いいな」と惹かれる点があります。人も同じで「素敵な人だな」と思うとすぐにではないけれどいつか仕事を一緒にしたいと考えます。

どのような予感を感じさせるかは商品や人によりますがそれぞれの魅力を折り込み、どうすれば「いいな」と思ってもらえるように考えましょう。

例えば「コンパクト」「機能的」「シンプル」などです。因みにですが私は個人的に「多機能」をセールスポイントとした商品には惹かれてしまいます。

人の場合は「誠実で信用できる」「カッコいい」「親しみやすい」などが「いいな」のポイントとなります。いいなと思ってもらうコツは相手を思いやる気持ちに尽きます。見た目も大切ですが中身はもっと大切だという事です。

好印象を持ってもらえれば成功です。

見たことがないモノや時代へのマッチするモノ。心が和むとか信頼がおけるといった要素が「いいな」と思ってもらえる要素になります。

●そして行動
営業の場合は「予感を与えた後、待っているだけ」ではいけません。「いいな」と思ってもらえたら「今でなくても構いませんので会って下さい」は必須のアプローチです。

「いいな」の記憶が薄れる前に顔出しをして記憶を蘇らせておきます。定期的な訪問が有効なのは言うまでもありません。「すみません。トイレをお借りできますか?」という口実で訪問機会を作っておられた営業マンのお話を伺ったことがありますが、素晴らしい粘りですよね。

自社の商品やサービスをお客様が持っているニーズに合わせて説明する努力と予感を与えてフォローする努力。この二つの努力が徐々に会社の知名度を上げていきます。